2020年11月24日、山梨県の乾徳山(けんとくさん)に登りました。 乾徳山は、奥秩父の前衛に位置する山で、気持ちの良い草原、鎖場、そして南アルプスや奥秩父の眺望と、多様な魅力を持つ山です。この日は徳和から道満尾根を登り、オソバ沢ルートを下山する周回コースを歩きました。
今年はまだ一度も登れていない奥秩父。雪が降る前にどこかに行きたいと思っていました。毛木平からの甲武信ヶ岳や、丸川峠経由の大菩薩嶺なども考えましたが、人気の山でありながら、いまだ未踏だった乾徳山を選びました。
3連休のどこかで登ろうと思っていたのですが、状況が状況なので、なるべく人に会わないよう、今回も平日に休暇を取って行くことにしました。
カメラはこの日もX-H1/XF16-55mmF2.8、X-E3/XF90mmF2の組み合わせです。
1.薄暗い道満尾根を登る
朝7時、乾徳山登山口の駐車場を出発です。向かいの乾徳公園にトイレもあります。集落を抜けて、登山口へ。
歩きはじめは薄暗い樹林帯歩き。落ち葉の積もった道を歩きます。山はもう冬の準備ですね。
2.扇平で草原歩き
次第に開けた草原に。乾徳山の魅力の一つ、扇平に到着です。
雲が多く、富士山は見えませんでしたが、光の差し方がよかったです。
月見岩に到着。このあたりの道が本当に気持ちが良く、とても好きな山になりました。
3.鎖場を抜けて山頂へ
草原地帯を過ぎると岩場の連続です。そこまで難しい箇所はなく、岩場が苦手な私でも問題ありませんでした。
カミナリ岩。掴むところや足の置き場はたくさんあるので、ゆっくり登れば大丈夫です。
そして最後の鳳岩。ここを登れば山頂です。右側に迂回路もあります。
雲が動いて、隠れていた南アルプスが出てきてくれました。甲斐駒ヶ岳と、右奥に中央アルプスも見えます。
こちらは金峰山。五丈石のおかげでよく分かります。
4.下山
眺望を堪能したら、下山にかかります。鳳岩は迂回路を降りました。カミナリ岩の下りもなんとかクリア。やっぱり岩場は苦手です。
草原地帯で南アルプスともお別れ。
国師ヶ原まで降りました。高原ヒュッテというきれいな避難小屋があります。
このあたりの森の雰囲気がとても良かったです。私はやっぱり岩場よりも森や草原を歩くのが好きです。
13時すぎ、下山しました。無事に登山を終えられたことのお礼に、乾徳神社にお参りしました。
岩場に苦手意識があるせいか、これまで敬遠していた乾徳山。樹林帯、草原歩き、ほどよい鎖場、山頂からの眺望ととても楽しい山でした。このくらいの岩場なら、また来てもいいな、と思えます。登山口も中央道の勝沼ICから30分ほどで、アクセスもよいです。季節を変えて、また登りたい山が増えました。