2019年8月8日、八ヶ岳の天狗岳に登りました。
唐沢鉱泉から西尾根に登り、西天狗岳・東天狗岳と反時計回りに周回、黒百合平を経由して下山しました。
この夏は、休暇のタイミングと天候が合わず、なかなか山に行けませんでした。
この日も午後からは雷雨の予想。北アルプス、南アルプスも候補でしたが、雷が怖いのでコースタイムが短いこのルートを選びました。
天狗岳は、八ヶ岳のほぼ中央に位置していて、西天狗・東天狗からなる双耳峰です。比較的短時間で稜線に出ることができ、天気に恵まれれば最高の眺望が楽しめます。また、樹林帯では八ヶ岳らしい苔と針葉樹の美しい森を歩くことができます。
1唐沢鉱泉を出発
朝6時の唐沢鉱泉登山者用駐車場。お盆休み前の平日だからか、3割程度の埋まり具合でした。唐沢鉱泉に至る道路は、最後の3kmほどが砂利道です。
標識に従って、唐沢鉱泉の奥、右手から登山道に入ります。
登り始めから苔と針葉樹の歩きやすい登山道です。針葉樹が杉ではないというだけで、気分が全然違う。
2大展望の尾根を歩く
1時間ほど登ると、西尾根に出ました。この尾根には第1展望台、第2展望台があり、眺望がとても素晴らしいのです。
と言っても、初めは樹林の中を歩きます。なんとなく光芒を出してみる。
南アルプス〜中央アルプス。北岳、仙丈ケ岳、甲斐駒ケ岳がよく分かります。右奥には御嶽山もよく見えています。
北アルプス方面。穂高岳〜大キレット〜槍ヶ岳は分かりやすいですね。これはたいへんな眺望ですな。
目指す西天狗岳が眼前に迫ってきました。
第2展望台に到着。南八ヶ岳の山々がよく見えます。ここまで来れば西天狗岳ももうすぐ。
山頂直下は岩がごろごろしています。岩に付けられた目印に従って登ります。
3西天狗岳〜東天狗岳は最高の稜線歩き
8時30分、西天狗岳に山頂に到着。唐沢鉱泉から2時間30分ほどでした。
素晴らしい眺望です。根石岳の向こうに、硫黄岳。中央が赤岳、右が阿弥陀岳。右奥には南アルプス。
左から東天狗岳、根石岳に繋がる稜線。奥は方角的に奥秩父の山々かな。
続いて、東天狗岳を目指します。丸っこい西天狗とは対照的に、岩岩していますね。傾き方が白馬岳っぽくもある。
西天狗岳から10分ちょっとで到着です。蓼科山方面の眺め。北アルプスは雲がかかってきました。
根石岳へと伸びる尾根の向こうに硫黄岳の爆裂火口がよく見えます。この景色を眺めながら、早めのお昼にしました。
東天狗の山頂で写真を撮っていたら、おじさまに「それFUJIFILMのカメラなの?」と声を掛けられました。重いカメラは持ち歩きたくないと、そのおじさまはX-E1にXF18mmF2の組み合わせ。私のFUJIFILMデビューはX-M1にXF18mmF2だったので、懐かしかった。「フジは色がいいんだよねえ」と盛り上がりました。
4黒百合平を経由して下山
東天狗岳の山頂で30分ほどのんびりし、FUJIFILMのおじさまに別れを告げ、下山にかかります。徐々に夏らしい雲も湧いてきました。すりばち池経由で黒百合平を目指します。
こんもりした蓼科山を眺めながら下っていきます。岩がゴロゴロしてちょっと歩きにくいです。
天狗の奥庭に到着です。岩についている目印を確認しながら歩きます。
すりばち池から天狗岳を振り返ります。池は枯れていますね。
10時30分、黒百合ヒュッテに到着です。奥様へのお土産におしゃれな手ぬぐいを購入しました。
唐沢鉱泉に向けて出発です。登山道はよく整備されていますが、苔むして湿った岩が多いので、気をつけて歩きます。それにしても苔がきれいだなあ。
苔と針葉樹の森。下山が楽しい山って、貴重ではないでしょうか。
唐沢鉱泉に到着。源泉が美しいです。
帰りは原村の「たてしな自由農園」に立ち寄り、お土産を買ったり、併設のレストランで山賊焼き定食をいただきました。
帰りの中央道では所々でにわか雨に遭遇。平日だからかそれほどの混雑もなく、明るいうちに東京の自宅に帰宅できました。