2019年11月2日、奥秩父の金峰山に登りました。
金峰山への登山口はいくつかありますが、この日は職場の面々とのグループ登山だったため、初心者でも登れる大弛峠(おおだるみとうげ)を往復するルートにしました。快晴の一日、素晴らしい眺望を楽しむことができました。
大弛峠から登る金峰山は、標高2,300mまで車で上がれるうえ、山頂までの距離も短いので、初心者でものんびり楽しむことができます。大弛峠へは、中央本線の塩山駅から予約制のバスが出ています。途中でタクシーに乗り換え、片道1,800円。この日は3連休初日の晴れ予報の一日とあって、バスは満員でした。
先日の台風の影響も心配しましたが、登山道はきれいに整備されていて、支障はありませんでした。ありがたいことです。
1.大弛峠から登る
9時頃、大弛峠に到着。車中から見た標高1,500mあたりの紅葉が綺麗でしたが、登山口の標高がすでに2,300mあるため、紅葉は終わっています。登山口は駐車場の奥、長野側に向かって左手です。
このルートの良いところは、苦しい樹林帯の登りがなく、いきなり奥秩父縦走路に入れるところ。さっそくシラビソと苔の森を歩いていきます。この針葉樹の香りを嗅ぐと、ああ奥秩父にきたなあと実感します。
木々の間から、雲海に浮かぶ富士山がちらり。これは眺望も期待できそうです。
9時30分、朝日峠に到着。多少のアップダウンはありますが、それ程きつくありません。
2.最初の絶景ポイントへ
天気も良く、気持ちよく歩けます。ここを抜けると、絶景ポイントがあります。
突然視界が開けて、この眺めです。雲海に浮かぶ富士山、南アルプスの山並み。
10時過ぎ、朝日岳に到着。ここを抜けると、目指す金峰山が見えます。
3.金峰山山頂へ
11時頃、稜線に出ました。まず見えるのが、瑞牆山と八ヶ岳。右奥には北アルプスも。
大きな岩を乗り越えていくと、金峰山のシンボル、五丈石(五丈岩)が見えます。「山と高原地図」の解説によると、「信仰に由来する御像石が転訛したものなので、正しくは五丈石(ごじょうせき)」だそうです。
12時前、山頂に到着です。五丈石、結構登ってる人がいますが、信仰の対象なのに登っていいんでしょうか。
4.眺望と苔を楽しみながら下山
13時過ぎ、山頂でお昼ごはんを食べてゆっくりしたら、下山にかかります。
名残惜しいですが、眺望を楽しみながら下っていきます。
苔の撮影をしながら下ります。最後尾で写真を撮るために何度も立ち止まりますが、同行者には待たなくて良いと伝えてあります。
5.おまけ:夢の庭園と大弛小屋でのんびり
14時頃、大弛峠に下山しました。予約した帰りのバスまで時間があるので、「夢の庭園」に行ってみました。金峰山とは反対側の大弛小屋側にあります。
以前登った際に、国師ヶ岳と北奥千丈岳には登ったことがあります。更にこの道をずっと辿って行くと、甲武信ヶ岳を過ぎ、雲取山に出たあと、最後は石尾根を経て奥多摩駅まで歩けるそうです。
15分ほどですが、すこし登ります。「もう終わりだと思って気を抜いてしまったから辛い」と同行者にぶうぶう言われました。道は整備されていて階段もあり、歩きやすいです。
到着。素晴らしい絶景です。先ほど歩いてきた稜線と金峰山がよく見えます。