Little Wing

カメラを持って、山に登ったり街を歩いたりします。

冬の日向山 2022年の登り納め、山上の砂浜から甲斐駒ヶ岳の勇姿を眺める

2022年12月29日、山梨県北杜市の日向山(ひなたやま)に登りました。 DSCF2702.jpg

年末年始は7連休となりました。2022年の登り納めはどこに行こうか、と登山地図やガイドブックを眺めて検討。新調した冬靴、アイゼン、ゲイターを試せる、そこそこ雪があって、コースタイムがそれほど長くない山。そして2022年のテーマ「まだ登ったことがない山」はどこかな、ということで、南アルプスの前衛、山上の砂浜で有名な日向山を選びました。
写真はすべてGFX50SⅡ/GF35-70mmF4.5-5.6WRの組み合わせです。

1.樹林帯を登る

朝6時過ぎに尾白川渓谷駐車場に到着、埋まり具合は3、4割ほどでした。周りはこの時期に黒戸尾根から甲斐駒ヶ岳を目指す猛者ばかりのよう。支度を整えながら明るくなるのを待って、朝7時出発です。 DSCF2616.jpg

矢立石登山口まで、標識に従って落ち葉に埋もれた登山道を登ります。登山口まで車でも上がれるようですが、こんな冬の低山の雰囲気も嫌いではありません。 DSCF2617.jpg DSCF2623.jpg

7時50分、矢立石登山口に到着です。ここから山頂までの進み具合が10段階で示されています。最近はトレランシューズで山を歩くことが多いので、久々のブーツが重い... DSCF2635.jpg

山でのマナー、大事です。道を譲ってあげても無言の人、とかとか、たまにいますねえ。 DSCF2637.jpg

葉を落とした木々の間から富士山も見えました。鳳凰三山甲斐駒ヶ岳もちらちら見えています。 DSCF2645.jpg

2.アイゼンをつけて雪の道を歩く

「10/3」の標識のあたりから、雪が出てきました。このあたりでアイゼンを装着です。なお、チェーンスパイクや軽アイゼンで十分歩ける状況でした。すれ違った人の「この人、大袈裟!」という表情が印象的。試し履きなんです。 DSCF2655.jpg DSCF2657.jpg

まっすぐに伸びる落葉松と青い空が美しいです。 DSCF2665.jpg

9時15分、「10/8」に到着。時折突風が吹く音がして、樹林帯でも冷たい風が吹き抜けます。 DSCF2672.jpg

9時25分、三角点に到着。 DSCF2685.jpg

山頂はもうすぐです。「ゴミは持ち帰りましょう」です。 DSCF2689.jpg DSCF2690.jpg

3.強風の山頂で眺望を楽しむ

9時30分、山頂に到着です。 DSCF2737.jpg

この雪を纏った甲斐駒ヶ岳の勇姿が本当にかっこよくて。いつか登りたい山です。 DSCF2713.jpg

左奥には鳳凰三山もよく見えています。 DSCF2712.jpg

これは確かに砂浜のようですね。ただ、強風でこの砂がびちびち叩きつけられて、痛いくらいです。 DSCF2721.jpg

八ヶ岳の上の方には雲がかかっていました。 DSCF2716.jpg

4.寒いので下山

あまりに風が強く、寒いし砂が痛いので下山にかかります。もっとのんびりしたかったのですが。 DSCF2742.jpg

写真を撮りつつ、登ってきた道を降ります。 DSCF2747.jpg DSCF2759.jpg

下山完了です。せっかくなので、駒ヶ岳神社に立ち寄りました。2023年の家族の健康と安全登山を祈願。 DSCF2778.jpg DSCF2766.jpg

日向山はこのコースタイムで美しい山上の砂浜や眺望を楽しめるということで、人気のある理由がよく分かりました。コースも整備されていて、危険箇所はありません。新緑や紅葉の時期にもよさそうです。なお、かつては尾白川渓谷から周回できたそうですが、現在は台風の影響で登山道が崩壊して通行止めとなっています。

5.YAMAPの記録はこちら

コースの詳細などはこちらをご覧ください。

冬の日向山 2022年の登り納めは山上の砂浜へ / tat68さんの雨乞岳の活動データ | YAMAP / ヤマップ

6.2023年の登山と山の写真について

2023年は、自分に負けずにできるだけ山に行く、が目標です。歳を重ねるごとに、登山に対して億劫な気持ちが出てきました。前日にパッキングして、翌朝、というか深夜に起きて運転して早朝から日帰り登山、また運転して帰る、という行為がなかなか大変で。そこを乗り越えて山を歩いて写真を撮れば、「やっぱり山はいいなー、来てよかったなー」と楽しめるのは分かっているのです。今年はがんばって山に行きます。
それから、山で撮る写真について。私が好きな山の写真家は野川かさねさんや石川直樹さんなど、フィルムカメラを使っている人が多いです。フィルムカメラに手を出すつもりは今のところありませんが、GFXをメインに使いつつ、もっと自分の好きなテイストが出せるように研究していきたいと思っています。