夏山の締めくくりに、どこか北アルプスの山に登りたい。私の脚力で日帰りで登れる山はどこかな。ということで、常念岳を選びました。一ノ沢登山口の駐車場に車を停めて、日帰りで往復です。
ここ数回の登山はゆる目の行程が続いています。今回のルートは登山口から山頂までの標高差1,600m超。ちょっと自信がなかったので、なるべく荷物を軽量化することに。悩んだ末、GF23mmは家に置いていきました。そして常念岳の雄大さと山頂からの大展望を前にして「GF23mm持って来ればよかった!845gくらい持てるだろうに!」と激しく後悔したことは言うまでもありません。
そんなわけで、写真はすべてGFX50SⅡ/GF35-70mmF4.5-5.6WRの組み合わせです。
1.沢沿いの道を登る
朝5時30分に駐車場を出発。この日は平日(金曜日)、朝5時の時点で第1駐車場はほぼ満車でしたが、第2駐車場はガラ空き。燕岳の登山口、中房温泉ほどの混雑はなさそうです。駐車場から登山口までは15分ほど。トイレを済ませて登山開始です。
歩き始めてすぐに、山の神様が祀られています。お邪魔しますと挨拶し、安全登山を祈願。
薄暗い森に朝日が差し込んできました。この森が目覚めていく感じが好きです。
一ノ沢に沿って登っていきます。整備が行き届いていて、とても歩きやすいコースです。
胸突八丁から先はやや急になりますが、階段が整備されています。注意するところは、胸突八丁から先の高巻きの道くらいでしょうか。
第3ベンチを過ぎて、視界が開けて常念岳が見えたら、稜線はすぐそこ。
2.常念岳山頂を目指す
8時45分、常念乗越に到着。槍ヶ岳が目の前という素晴らしい眺望です。稜線に出た途端、風が吹き抜けて汗が冷えて寒いくらい。ウィンドシェルを羽織ります。
左手には目指す常念岳。この大きさ、写真では伝わりにくいですが、巨大な壁のように感じました。そして実は山頂は見えてません。
常念乗越で少し休憩を取り、エネルギーを補給したら山頂を目指します。
山頂までは岩がゴロゴロ。撮影という名の休憩を入れながら、マークに沿って登ります。
周囲の絶景に励まされながら登ります。穂高岳も見えてきました。
前を行く登山者と比べると、山の大きさが伝わりますかね。本当に雄大な山です。
9時45分、山頂に到着です。目標は10時到着だったので、いい感じに歩けました。
3.山頂からの大展望
この日は上空に薄い雲がありましたが、高曇りで大展望を楽しむことができました。まずは槍ヶ岳から穂高岳。
穂高岳をアップで。拡大したら北穂岳小屋や穂高岳山荘、涸沢小屋が写ってました。
蝶ヶ岳に続く稜線と、奥に御嶽山と乗鞍岳。上高地へ流れる梓川も見えています。
こちらは大天井岳から奥には水晶岳や鷲羽岳など最深部の山々。いつか歩きたい山域です。
立山、剱岳、針ノ木岳、手前に燕岳。右奥には鹿島槍ヶ岳、白馬岳も見えています。
大展望を楽しんだら、下山にかかります。本当に名残惜しい。そしてなんでGF23mm置いてきたんだ自分。最後に燕岳に続く通称パノラマ銀座を縦構図で。
常念乗越に降りてきました。常念小屋で奥様へのお土産に手拭いを購入。
4.一ノ沢登山口へ下山
下山は登ってきた道を降りていきます。概ね想定どおりの時間に歩けているので、沢の写真を撮りながらのんびり降ります。
ということで、下山はちょっとゆっくり目。14時30分過ぎに駐車場に到着しました。
5.YAMAPの記録はこちら
コースの詳細などはこちらをご覧ください。
初めての常念岳は本当に雄大な山で、崇高さを感じるほど。好きな山の一つになりました。次はパノラマ銀座や表銀座の縦走で歩いてみたいです。そして、レンズは重くてもちゃんと持って歩く!自分を信じる!次回への教訓です。