2023年12月9日、奥多摩の御岳山と奥の院峰に登りました。
この時期は、まだ雪は少なそうだし紅葉は終わっているし、登る山を選ぶのになかなか決め手がありません。どこの山でも行けば楽しいのですけどね。
そんな中、初冬の低山もいいなあと奥多摩の登山地図を眺めていたところ、「御岳山はいつも大岳山のついでに通り過ぎてしまい、じっくり歩いたことがなかったな」と気がつきました。ということで、今回はあえて隣の大岳山には行かず、さらにケーブルカーを使わずに表参道を登って御岳山〜奥の院峰に登り、ロックガーデンと滝を巡り、御岳山を堪能することにしました。
写真はすべてGFX50SⅡ/GF23mmF4 R LM WR・GF35-70mmF4.5-5.6 WRの組み合わせです。
1.表参道を歩いて御岳山へ
朝5時30分、御岳山のケーブルカー滝本駅前に到着。滝本駅駐車場は朝7時10分オープンなので、近くのタイムズに車を停めました。この日は土曜日でしたが車は自分の1台のみ。駐車場向かいに仮設トイレがありました。
朝ごはんを食べながら明るくなるのを待って、朝6時20分に出発です。御岳山側に向かって左手、ケーブルカー駅反対側の橋を渡って鳥居をくぐります。レンズはまずGF35-70mmF4.5-5.6 WR。
舗装された杉の樹林の薄暗い道をひたすら登ります。上にある集落の方の生活道路にもなっているようで、時折車やバイクが通りました。
この道は表参道ということで所々に標識があり、かつての信仰登山の痕跡が示されています。そういった山の歴史を含めて楽しめる方にはいいですが、登山だけで見るとあまり面白い道ではないと思います。
1時間ほどで宿坊などがある集落に到着しました。こちらは神代けやき。今にも動いて喋り出しそうな風格があります。
7時30分、武蔵御嶽神社に到着です。これから目指す奥の院を遥拝したかったのですが、山頂碑がある奥にはまだ入れませんでした(9時オープン)。武蔵御嶽神社といえば、「おいぬ様」と呼ばれる狼信仰が有名です。帰りにも立ち寄って、奥様へのお土産においぬ様のお守りを購入しました。
お参りを済ませて、奥の院峰に向かいます。
2.奥の院峰へ
奥の院峰には大岳山方面に向かい、この天狗の腰掛け杉の分岐で鳥居をくぐって登ります。ここから登山道らしくなっていきます。
杉の並木道もすてき。GF35-70mmF4.5-5.6 WRはたまにこのような素晴らしい描写をするんですよね。ずっとGF32-64mmと入れ替えようかと迷いながら、こうした写真を見ると「でもGF35-70mmも悪くないかも」と思わされます。自分がまだまだ使いこなせていないのかもしれませんね。多少ISOを上げても、少しでも絞った方が良い描写をする気がします。
途中、視界が開けて日の出山と奥に東京の街並みが見えます。このあたり、道は整備されて明瞭ですが1ヶ所左側が急な谷になった鎖場があるので、そこは注意です。
8時30分、奥の院峰に到着です。途中に日本武蔵(ヤマトタケルノミコト)を祀った男具那社があります。ここからの下りはなかなか急な上、落ち葉とザレで滑ります。
3.ロックガーデンと滝を堪能する
奥の院峰から降りて、ロックガーデンを目指します。奥の院峰の下から綾広の滝に降りられるはずが、間違えて御岳山方面に戻ってしまいました。このようなすり鉢状の地形も好きなのでよしとします。ここでGF23mmF4 R LM WRに交換。
気を取り直してロックガーデンへ。ロックガーデンは沢沿いの谷地形の道で、苔蒸した岩の濃い緑と落ち葉のくすんだ赤がすばらしい雰囲気です。
来た道を御岳山方面に戻って、七代の滝を目指します。ロックガーデンの雰囲気がとても気に入って、途中のベンチでお昼休憩にしました。
休憩を経て、こちらが七代の滝。急な鉄の階段をいくつも降ります。こんなに降りたっけ?というくらい。登山装備でなくても来られなくはないと思いますが、滑らないように注意が必要です。それから、帰りの登り返しもなかなかきついです。
上まで戻ってきました。土産物屋などが並ぶこの道は印象的で、よく覚えています。
下山はケーブルカーで。片道600円で、交通系ICにも対応していました。
4.YAMAPの記録はこちら
コースの詳細などはこちらをご覧ください。
奥多摩・御岳山〜奥の院峰(ケーブルカーを使わず表参道を登り、御岳山、奥の院からロックガーデンへ) / tat68さんの大岳山・御岳山・御前山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
久しぶりの御岳山は、記憶以上に楽しいところでした。登山装備がなくても、天気が良い日にケーブルカーで登って御嶽神社でお参りし、長尾平でお弁当を食べたら幸せになれると思います。
そして雨上がりの霧に煙った御岳山やロックガーデンもとても良さそう。高尾ばかりではなく、こちらにもまた足を運んでみたいと思っています。でも次は登りもケーブルカーを使おうかな...